抜けた乳歯に関する言い伝え
皆さんこんにちは。
埼玉県和光市の「まほろば歯科」です。
皆さんやご自分のお子さんの歯が抜けた時、どうしていますか?
日本をはじめ、世界では「抜けた乳歯」にまつわるお話がいろいろあります。
今回は、その中からいくつかをご紹介したいと思います。
日本では「上の歯が抜けたときは下に向かって、下の歯のときは上に向かって投げる」というのが一番聞く話のようです。
これは、次に生えてくる歯が、きちんとした方向に向かって生えてきますようにという願いを込めているようです。
また、「ネズミの歯と変われ!」というのもよく聞きますね。
これはネズミなどのげっ歯目の歯が、生えてからもずっと伸びつつけるので、そのくらい丈夫な歯になるように、という意味があるようです。
先に述べた風習は、中国やシンガポール、タイなど、他のアジア圏の国でも見られるようです。
台湾では上下の歯どちらも関係なく屋根に投げるようです。
韓国でもどちらの歯も屋根に投げますが、新しい歯をカラスに運んできてもらうと言われています。
また、同じアジア圏でもマレーシアやフィリピンでは、歯を土に埋めるという風習になっているようです。
欧米ではどのようになっているでしょう?
欧米には「トゥース・フェアリー(歯の妖精)」の言い伝えがあります。
抜けた歯を枕の下に入れておくと「歯の妖精」が来て、コインと交換してくれるのだそうです。
ですがこの妖精、きれいな歯でないと持って行ってくれないらしく…。
そのために子どもたちは歯磨きにはげむのでしょうね。
また、アジア以外の国でも、日本のように「投げる」風習もあるようですが、太陽に向かって投げたりするようです。
ほかにも畑に埋める、ネズミの巣穴に入れる、パンに詰める、などバラエティ豊かです。
お願いする相手も、小鳥、カラス、スズメ、月、聖人、などなど。
このように、世界中で抜けた歯をどうするか、という言い伝えはたくさんあります。
最近では、乳歯を生えていた順番で収められるケースも売っていて、保存されている方もいらっしゃるでしょう。
いずれにせよ、共通しているのは「子どもの歯が健康でありますように」という親の願いが込められている、ということです。
いつまでも健康な歯で、というのは万国共通のようですね。