歯槽膿漏を放置すると全身の病気が誘発される?
皆さんこんにちは。
まほろば歯科です。
歯茎から膿が漏れ出る歯槽膿漏は、虫歯のように激し痛みを伴うわけではないので、それほど深刻には捉えていない方も多いです。
けれども、歯槽膿漏はある程度進行した歯周病なので、放置するとさまざまなトラブルの原因となります。
とりわけ全身の病気のリスクとなる点には注意しなければなりません。
今回はそんな歯槽膿漏と全身疾患との関係についてわかりやすく解説します。
軽度の歯周病は「歯肉炎(しにくえん)」と呼ばれ、細菌感染も炎症反応も歯茎だけにとどまっています。
また、歯と歯茎の境目にできる歯周ポケットもまだまだ浅いです。
それが深くなると「歯周炎(ししゅうえん)」に移行した証拠でもあり、歯周病の症状も悪化していきます。
深い歯周ポケットは歯石がたまりやすく、歯周病菌の繁殖も促されます。
その結果、歯茎に膿の塊を作るのです。
歯周ポケット内で繁殖した細菌は、歯茎の血管に入り込んで全身を巡るようになります。
それが血管を硬くし動脈硬化を促進するだけでなく、血の塊である血栓を作って血管を詰まらせることがあるのです。
そうして発症するのが脳梗塞や心筋梗塞ですね。
もともと血管の柔軟性がなくなってきているご高齢の方は、とくに注意しなければなりません。
介護の現場でよく耳にする「誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)」は、重症化した歯周病が引き金となることも珍しくありません。
お口の中で繁殖した歯周病菌を唾液や食物と一緒に誤嚥すると、肺で細菌感染を引き起こします。
そのため、ご高齢で飲み込む力が衰えている方ほど口腔ケアが重要となってくるのです。
当院が在宅治療や訪問診療に力を入れているのも、そうした口腔疾患由来の全身の病気を予防するためでもあります。
このように、歯槽膿漏の症状が認められている時点で、歯周病がある程度進行していることが予想されます。
そのまま法放置すると、脳梗塞や心筋梗塞、誤嚥性肺炎といった全身の病気を誘発することにもなるため、早急に歯科治療を受けるようにしましょう。
当院なら在宅での歯周病治療にも対応しておりますので、和光市で歯医者への通院が難しい方はお気軽にご相談ください。