乳歯はむし歯になりやすいってホント?
皆さんこんにちは。
埼玉県和光市の「まほろば歯科」です。
お子さんには健康な歯でいてほしいと、親御さんであれば誰もが願うでしょう。
ですが、乳歯は永久歯に比べてむし歯になりやすいのをご存知ですか?
乳歯がむし歯になりやすいのには、いくつかの理由があります。
乳歯は永久歯に比べてエナメル質や象牙質の厚さが半分程度しかありません。
さらに、歯の表面に汚れなどが付着しやすくなっています。
このようにまだ歯質が弱いうえに再石灰化の力も弱いため、むし歯菌で簡単に溶かされてしまうのです。
また、小さなお子さんは、自分では充分な歯磨きができません。
表面的にはキレイに磨けていても、歯の間や奥歯、葉の裏には磨き残しが多くなりがちです。
まず見てわかるように、乳歯は永久歯と比べて一回りサイズが小さいです。
色は、乳歯は白に近いですが、永久歯は黄みがかった色をしています。
乳歯の本数は全部で20本ですが、永久歯は親知らずも含めて32本あります。
また、歯質はエナメル質、象牙質、歯髄、セメント質など、歯を構成する組織に違いはありませんが、乳歯は永久歯よりエナメル質や象牙質が薄く、厚みが半分ほどしかありません。
生まれたての赤ちゃんのお口には、細菌は存在していません。
ですが、周りの大人から感染することでむし歯になってしまうことがあります。
そのため、大人と食器の共用を避ける、口移しで食べ物を与えない、といったことに気をつけるようにしましょう。
とはいえ、可愛いお子さんとのスキンシップは欠かせないもの。
お子さんにむし歯菌を移さないように、ご家族皆さんでお口のケアにつとめましょう。
みんなが健康なお口でいれば、赤ちゃんにむし歯菌が移るリスクを減らすことができます。
また、大人がしっかりと歯を磨いてあげることが必要となります。
子供の歯は小さく、歯ぐきも弱いため、使う歯ブラシや力の入れ方に気をつけ、正しい歯磨きをしてあげることが重要です。
正しい歯磨きの方法は、定期検診などでお伝えしています。
「自分で磨きたい」というお子さんの気持ちを育みつつ、大きくなってもしばらくは仕上げ磨きをしてあげましょう。
このように、むし歯リスクの高い乳歯ですが、周りの大人が気をつけてあげることで防ぐことが可能です。
ご家庭でのケアはもちろん、定期的に歯科医院で診てもらうこともむし歯予防につながります。
お子さんだけでなく、大人も一緒にケアをして、家族みんなで健康なお口づくりに励みましょう。