かかりつけ強化型歯科診療所ってなに?
皆さんこんにちは。
埼玉県和光市の「まほろば歯科」です。
当院は「かかりつけ強化型歯科診療所」に認定されています。
…といっても、何のことかわからない方のほうが多いでしょう。
今回は、「かかりつけ強化型歯科診療所」についてご説明します。
「かかりつけ強化型診療所」とは、むし歯や歯周病などあらゆる歯科疾患の重症化を予防し、歯の喪失を防ぐため定期的なメンテナンスを行える歯科医院を厚生労働省が評価する新しい制度です。
本来、歯科の予防治療は保険適用が認められていませんでしたが、厳しい施設基準をクリアした歯科医院のみを対象に、予防歯科を受けやすく保険適応の範囲が拡大されました。
認定院は、全国の歯科医院の中で約1割程度です(2019年4月現在)。
「かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所」の認定を受けるためには、厚生労働大臣が定める以下のような施設基準に適合している必要があります。
- 歯科外来診療の安全対策に係る研修を受けている常勤の歯科医師がいること
- 高齢者の口腔機能管理に係る研修を受けている常勤の歯科医師がいること
- 予防やメンテナンスができる常勤の歯科衛生士が勤務していること
- 在宅医療を行う医科や緊急時の連携している介護・福祉関係者・保険医療機関があること
- 緊急時に対応できる設備・器具(AED、救急蘇生薬剤など)・体制が用意されていること
- 滅菌、感染防止に必要な設備を完備していること
- 訪問歯科診療や歯周炎のメインテナンスなどの維持管理を継続的に行ってきた経験
- 医院の敷地内が禁煙となっていること
「かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所」に認定されると、予防に関わる処置にも保険の適用が認められるため、継続的なお口の管理を行いながら、むし歯や歯周病の重症化を予防することができます。
たとえば、一般的には自由診療となる「フッ素塗布」も、毎月保険適用されるようになります。
フッ素塗布は、歯質を強くしてむし歯になりにくくするための処置で、まだ弱い乳歯のお子さんのむし歯予防に有効です。
当院であれば、お子さんはもちろん、大人も毎月フッ素塗布に健康保険が適用されます。
日本は欧米に比べると、歯の病気予防の後進国です。
ですが、この制度で予防のハードルを下げ、むし歯や歯周病になる前に歯科医院へ来ていただけることを期待しています。